2022年春 我が家のライフビジョンを決めました。
家族で【無形資産】を築く。
自分たちにとっての幸せ、豊かさをみつける。
子供はいずれ「幸せになるためにどうするか」を自分で探して動き始めるようになる。
そのときのために、好きや楽しい、自信や安心をたくさん貯金してほしい。
そのために、どんな生活様式を実現し、生活水準はどれくらいに保ち、平日・週末はどのように過ごし、どんな人と関わりを持つのか。
これからひとつずつ考え、言葉にして確かめ、行動していきたいと思います。
カムカムが教えてくれたこと
“カラダの声を聴け。何をしてほしいかカラダか教えてくれる。”
”ココロの声を聴け。何をしてほしいかココロが教えてくれる。”
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の「あんこのおまじない」は、私には
“自分に、家族に向き合いなさい。”と言われているように聞こえました。
大正時代に生まれたヒロインから、その娘、またその娘へとつなげられていくバトン。
何か大層なことを成し遂げたわけではない庶民的なヒロインたちだけど、自分の居場所を見つけてひなたの道を歩いていく。
三世代100年のファミリーストーリーを見届けたいま、私も家族と一緒にそれぞれのひなたの道をみつけ歩いていきたいと思っています。
豊かさとはなにか
我が家は夫婦の価値観は似ていて、高価なブランド品や宝飾品、高級車、マイホームには興味がありません。
一般的に【資産】といわれるものに価値を感じません。
じゃあ、何に価値を感じるのだろう?なにを欲しているのだろう?と考えた結果に辿りついたのが
【目に見えない資産】です。
でも「資本と資産」「有形と無形」…?これをもう少し解りやすく、自分なりに理解しようとした時に、企業活動のサイクルがヒントになりました。
企業活動 | |
① | 投資家が資本(キャッシュ)を調達する |
② | 投資家が調達した資本を企業に投資する |
③ | 企業が資本を投下して資産を形成する |
④ | 企業は資産を有効活用してリターンを生み出す |
⑤ | 企業は資本を提供してもらった投資家に報酬を返す |
①~⑤を家族に当てはめてみます。
家庭 | |
① | 親が資本(所得)を調達する |
② | 親が調達した資本を家族(親と子)に投資する |
③ | 家族(親と子)が資本を投下して資産を形成する |
④ | 家族(親と子)は資産を有効活用してQOLを高める |
⑤ | 幸福は分かち与えるほど輝きを増す |
さらに簡単な図解にすることで、自分たちの求めるているものが明確になり、夫婦間でも認識を共有することができました。
QOLはSNSでも見かけるようになった言葉で、「生活の質」と訳されることが多いと思います。
改めて調べてみると、クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)の略は、SNSで見かける使い方よりはもう少し広い概念で「生きがい」や「満足度」、「人生に幸福を見出しているかの尺度」という意味がありました。
医療とともに発展した考え方で、最近では介護や福祉の現場でも活用され、その人らしい生活が営めるような治療・援助が重要視されているそうです。
どのご家庭でも、“QOLを上げたい!”と考えると思います。
図にしたとおり、有形の(固定)資産もQOLを高めます。それを否定するつもりはありません。
ただ、我が家は【目には見えないけれど大切なもの】をより大切にしたい。そして、子供につなげていきたいと願っています。
〝日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ。”
「ESG」「サステナビリティ」という言葉を耳にする機会が増え、ビジネスにおいては「人的資本投資」が企業価値の向上に与える影響に注目が集まっています。
これまで | これから | |
人材のとらえ方 | 人的資源 | 人的資本 |
マネジメントの方向性 | いかにその使用・消費 を管理するか | 日々成長し、価値創造の 担い手とするか |
投じる資金 | 費用=コスト | 投資 |
会社が社員の能力をいかに引き出すかを考えるようになり、成長機会が増えれば、労働者側にとっても働きがいが高まってうれしいことです。
その一方、“社会(会社)から必要とされる人材”になるための自己投資も必要になるということだと思います。
予測不能な時代だからこそ「人的資本」への関心が高まっている。この潮流は今後ますます関心が高まり、当たり前になったのち、子供たちが大人になる頃にはどんな社会になっているのか…?
いまの日本は明るい未来を描きにくいからこそ、子供に生きる力をつけてあげたい。
ただ、考えようにも学ぼうにも、育児と仕事を両立する毎日はとにかく時間がない。
時間は作るものと頭ではわかっていても、体がついてこないのが現実。
そんな先送りにし続ける日々の中で、『カムカムエヴリバディ』と出会えたことは我が家の転機になりました。
”日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ。”
この伴虚無増さんの言葉が頭から離れなくなりました。
『カムカムエヴリバディ』を最後まで見届けて、“何か始めたい。小さいことからでもいいから始めてみよう。” そう思えました。
これから試行錯誤しながら、家族でたくさん挑戦をして、虚無さんの言葉を家訓にできたらいいなと思います。
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